怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

めざましで起きて順調に支度。

起きないとか言ってた妻もやっぱり起きてきてサヨナラして駅へ。今回はキャリーケース使用で足取りはやや重いが、なんとか間に合った。

予定より早い新幹線で東京へ。早くても得することはないが、余裕はあったほうがいい。やはり人の移動が減ってるのか、新幹線は普段より空いている。

大手町のコインロッカーに荷物を預けて東京ステーションギャラリーで「奇跡の芸術都市バルセロナ」展。バルセロナの歴史と風土を概括するという企画で、僕が見るタイプのものではないが、見たらそれなりに面白い。作品は質の高いものと珍しいものが入り混じって新鮮だし、好みど真ん中の展覧会の中にこういうのを織り交ぜるのは悪くない。満足した。

歩いて銀座へ。

ギャラリー小柳、ケーニッヒギャラリー、メグミオギタ、SH ART東京画廊資生堂ギャラリーGINZA SIXザ・ギンザ、アキオナガサワ、エルメス、ガーディアンガーデン、資生堂外壁の川俣正をまわる。

ギャラリー小柳では写真のコレクションを展示中で、ソフィ・カルなどの超有名作家を差し置く存在感を放つのが柳瀬安里。死と生の輝き、境界線に立つものの存在感、一級品である。もう好きで好きでしょうがないんだが、どうしてもためらってしまう貧乏性な私である。

ケーニッヒギャラリーは初訪問のギャラリーで、MCMの店内に足を踏み入れてエレベーターに乗らなければならないのが気後れする。ギャラリーは僕が入っても誰も出てこないし執務中のスタッフも顔を上げないから、気を使わずに見て回れるようでいて、やはりちょっと緊張する。

資生堂ギャラリーは諏訪綾子「記憶の珍味」。感覚を鋭敏にしてゆくインスタレーションはほかにないもので、ちょっと面白かった。選んだ「珍味」が自分そのものだったのはさすが。

ガーディアンガーデンの平本成海「narconearco」は、予想以上に僕好みの代物で歓喜。こういう異才を待っていた。時吉あきなさんといい、ガーディアン・ガーデンはこういうのをちゃんと掘り出してくるからえらい。

表参道に移動し、ファガフィー、boid+AKIONAGASAWAagnes bなど。

boid+は初めて訪問したスペースだがびっくりするほど小さかった。蓮沼執太さんが順調に坂本龍一的な方向に向かってるっぽい。いやなんとなく。

六本木一丁目からタカイシイフィルムで森山大道を見て、ようやくバーガーキングで昼食。ていうか、時間的には早めの夕食かも。いやはや疲れた。

秋葉原グッドマンへ。

やっぱりAさんがいた。軽く挨拶とお礼と、そして聴くフライヤーの場所を教えてもらった。

ライブは順にAnderson10.1000Paris Death Hiltongloptin

10.1000(点線)は小爆発みたいなバンドで、MCのコーラさんもNA/DAとは別の面を出してて面白かった。

Paris Death Hiltonはユニット名で全てが語られている。最高。そこから最後のgloptinに間髪入れずになだれ込むのがいいのだがもちろんそうはいかず転換はある。しかし最後の曲から客に鍋釜を叩かせて自然発生なアンコールで爆発するの、ライブの楽しさって感じだった。叩きまくった。ちょろっと挨拶して東京駅で荷物を出し、ひとりファーストキャビン市ヶ谷へ。ツーランクくらい上のカプセルホテルで、分不相応だなと思いつつもカプセルはカプセル。むしろカプセルホテルのマナーに不慣れなひとが騒々しく歩き回るので案外居心地は悪かった。