怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

雨。ぜんぜん雨降らない予報だったから傘持って来なかったのに、そういう時に限ってこれだ。雨といっても、今は小雨だしなんとかなりそう。なってくれ。

定番のアーモンドでモーニング。グレースより110円安くてこのボリューム、愛想もいい。雨のせいかお客さんも少なくて、その点もありがたかった。でもコーヒーだけはグレースのが上かな。

松濤美術館サラ・ベルナールの世界」展。展示作品がどうこうより、この松濤美術館サラ・ベルナールの個性にぴったりで、ここで見れてよかった。単なるホワイトキューブでは面白くない。

せっかく渋谷に来たのでシブカル祭のリベンジということでPARCOタワレコを再訪問するも、ZINEの残り5つがやはりゲットできず。ゲット済みのものは補充されてた。ということは、入手できてないものはすでに在庫なしの可能性が高そう。出遅れてるんだから仕方ないか。

新宿photographer's galleryで笹岡啓子「PARK CITY」。  ひととおり写真を見て、どこの風景かななどと思いつつもう一つの展示室に移って慄然。そういうことだったのか。そのためのネガ、ブレだったのか。もちろんもう一度最初の展示に戻り、作品を見返す。どうということもない、公園の写真、遊ぶ人たちの写真に、圧倒的な重さがのしかかってくる。作品は十分見たのだが、なんとなく離れがたくて物販コーナーをチラチラ見ていたら声をかけられ、この作品をいずれ写真集にまとめてほしいなどと勝手なことを言っていたらまさかの笹岡さんご本人だった。展示が良かったことだけはなんとか伝えられたかと思うけど、せっかくの機会なんだから既刊の写真集くらい買えばいいのに頭が回らず。ほんとダメな奴だな。

江戸川橋の、今ではあまり見なくなった個人経営の100均でiPhoneの充電コードを買った。これでひと安心だ。sproutキュレーションでノリ服部。試行錯誤ということだったが、迷走してるようにも見えるなあ。頭のいい作家だとは思ってるし、注目してるからこうして継続して見てるんだけど。maki fine artsで水戸部七絵。ギリギリ判別できる程度まで厚塗りの絵の具で覆い隠された顔。二次元の絵画というより、絵の具とキャンバスを用いた現在アートというべきだろう。面白い。

懸案だったアルスクモノイにも立ち寄ることができ、ZINEを一冊買う。Mike Ming渋谷ゆりLIVE LOVE SKATE SURF1000円。こういうのは衝動買いしたい。

少し北上し、かなり迷いつつTakashi Somemiya Galleryで主人公「i」展。これは素晴らしかった。アニメで見られるような絵なのだが、どこかで見たようでいて見たことがないキャラクターが 描かれている。時代を表象するキャラクターを創造しつつ、そこから不安定さも併せて示されるこのコンセプトは素晴らしい。ある作家の別名によるプロジェクトとのことだが、間違いなく名の知れた作家だろう。これほどのコンセプトを打ち出せる作家が無名のはずがない。

田原町ASAKUSAでミン・ウォン「偽娘恥辱㊙部屋」。ここも場所がわからずしばらく迷った。ほんと大変ですよ。でもこの隠れ家感もいいよね。外見はただの古い民家だし、中も建具を剥がした民家で、ここでミン・ウォンの先鋭的なジェンダーの問題提起を見るのはいいものだ。

最後に三鷹市美術ギャラリーで吉田穂高展。こんなとこに展示スペースがあるなんて知らなかった。三鷹って東京の郊外ではあるけど、吉祥寺の一駅先でしかないし駅前なんてビルが立ち並んで相当な都会ですよ。6年くらい前かな、自転車で行ったころは田舎な感じもあった気がするけど。再開発でもされたのか気づかなかったのか。

吉田穂高という画家、この機会までぜんぜん知らなかった人だけどそれでも見にきただけのことはあり、晩年まで不思議な若々しさが漲っており、また美術界の潮流に従って画風が変遷してゆくのも面白い。思った以上に面白く見れた。本日が初日のため、故人の知己や親族らしきひとも多く、華やかであった。

時間ギリギリにおんがくのじかんへ駆け込む。影野さんを見に行ったとき以来だ。あの頃はとかげさんだっただろうか。今日はお目当てというのははっきりしてないので、一番予約の少ないバンドに付けてもらう。

最初が大久保光貴。

次がThe Bookmarcs。キャリア長そう。

3番目がまん腹。お目当てのない中でお目当てっぽいのはこれだったが、期待に今一歩届かず。ちょい残念。

最後が棚木竜介と図書館。以前にU-haで見て、その時は悪くないなという感想だったが、どろうみの影に隠れてしまったのも否めなかった。今回はもう圧倒的。グッドグルーヴィン、ナイスフィーリン。ドラムスとキーボードの明るさがバンドの口角を上げてるし、そもそも曲がいい。終わって即CDを買った。少し安くしてくれてるとのこと。いい歳した大人が値下げされたものを買うのは少し申し訳ないが、正直ありがたい。

終演後、はらぺこの身体で男の晩ごはんに駆け込む。冷たい風が身に染みるが、駅北のちょっと寂しい通りは僕の好み。夜も10時をすぎた時間だけど、ここで山盛りの定食を平らげる。俺も元気だな。