怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

宿でもさもさ食べてから、東京国立近代美術館へ。高畑勲展をやっているがお目当てはコレクション展と小企画の「解放されゆく人間性」。コレクションは何度も見たものがまた展示されててうんざりするが、初見もそれなりにあるし見ごたえもあるからまあいいか。初見ばかりでは時間かかりすぎるし。「解放されゆく人間性」は同時代のアートから見たフェミニズムの文脈による作品の流れ。いい企画だと思う。

六本木で、まずはピラミデビル。ワコウのミリアム・カーン、タロウナスのホンマタカシ。ミリアム・カーンはどれ見てもいいけど、ホンマタカシの良さは時々わからない。小山登美夫ギャラリー、タカイシイからのSNOWギャラリー。これはちょっと期待外れだったか。EMON山口小夜子×横須賀功光。ここはスノッブなギャラリーなのでこれもそういう展示。成金にはウケそうとか言うと感じ悪いけど、そこに良さがあったりもするんだし、それはそれでいいんじゃないの。

渋谷のCaseで村越としや。実家を撮ったもののようで、もちろん村越さんの良さは出ているが、ちょっと照れも感じられる。写真集欲しいが、高くてとりあえず見送り。NANZUKAでジュリア・チャン。ついでに寄ったようなものだが、これが意外に楽しくてよかった。サイズ感がいいのだろうと思う。空間に身を置いてこその良さで、これはパソコンの画面ではわからない。

お昼ごはんを逃し続け、日本橋のタグチファインアートという初めてのギャラリーでミヒャエル・テンゲス。ギャラリーどころかこの辺には初めて来た。再開発で駅前にはきらびやかなビルが建っているが、昔の姿を見たかった。テンゲスは初見だが、これでもかと主張する厚い絵の具の塊が僕の好みだった。

空腹の果てにたどり着いたのが秋葉原カリガリカレー。なんか聞き覚えがある店名と思ってたら、昔渋谷で行ったことがある店だった。いくつか種類があるが、僕が食べたジャパンなんとかって奴は別にどうってことない味。お客さん多くて流行ってそうだが、理由がわからない。

空腹を満たしてからの3331。「はじめてかもしれない」という、コレクターが購入作品を持ち寄って自慢するという会。そんなことをやりたがる奴の気が知れないし、そんな奴の買うものなんてろくなもんじゃないわけで、僕とは相容れない作品が並ぶ。僕が好まないというだけなので、世間ではもちろん価値のあるものだけど。ただし、須藤綾乃さんは例外だけど。こうして見ると、やはり抜きん出ている。流し見な作品の間に、ところどころでこんな作家がいるのかと唸る場面ももちろんあるわけで、そういうのは参考になる。

アーツ千代田を出ると、なんか衣装を着た若い女性が2人、仲よさそうに楽しそうに前を歩いてて、ライブハウスみたいなところに入っていった。地下アイドルというものだろうか。楽しくやってるならなによりだ。

新宿へ。疲労した脚には辛いケン・ナカハシ、そしてフォトグラファーズギャラリー。

いったん新宿駅まで行き、ここでいざこざがあったのだが、無事に切り抜けた。運もあるし判断力のおかげでもあるが、東京は怖いとこです。教訓になった。

新宿ヒルバレースタジオへ。すでに始まってる焦りからかイベントやってるスタジオに迷いつつも、なんとかたどり着く。始まったばかりだがすでに満員でしんどい。ノイズのイベントがスカスカではつまらないとはいえ、歩き疲れた身体にはキツい。

BLACKPHONE666は圧迫感の強いセット。ベアーズでのライブとはかなり違う印象で、僕はこっちが好み。ナンバリング入りのCD-R買った。

トリはロシアから来たABIBOSSことAnya Enot。めっちゃウォッカ飲んでそう。カセットテープを使ったりというノイズで、しかしテクニックに走らず直球の豪速球。デカい音でガンガン鳴らしゃいいんだよという爽快さがある。気に入った。CDと品薄のカセットテープを買えた。

ほかに、NOISE CONCRETE x 3CHI5ODA takumiYUKO ARAKIshikaku

終わってからライフに寄って宿へ。ライフは何時ごろから値引きするのか、僕がたどり着く時間にはもうろくなものはないが、飲み食いしてから宿に戻る感じでもないから手ごろに食料を仕入れられて助かる。