怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

早めに京都へ。
一昨日行きそびれたエルカミノへ。じっくり見たがこれというものはなく、古本市。気になるのを一冊見つけたが考慮の末見送り。
ほんとレコードへ。一昨日気になりつつも買わなかったものが消えており、少し後悔。あれもこれも買ってたらきりがないので、これくらいでいいんだけど、でも後悔はする。今日は
CLAUDIO BAGLIONI「e tu…」、LEE KONITZ with MARNE MARSH、JOHN POLTRANE /ARCHIE SHEPP「NEW THING AT NEWPORT」、加川良「親愛なるQに捧ぐ」、RC SUCCESSION「OK」、DONAVAN「GREATEST HITS」。もちろん500円で。
ヨゾラ舎を再訪。「セール」という市販のポップが悲しい。ご主人、一昨日の僕を覚えていたようだ。あまり気の利いたことも言えないが、気を取り直してやっていってほしい。
Mahavishnu Orchestra with John McLaughlin「The Inner Mounting Flame」300円、Madura「MADURA」400円、The Rolling Stones「It’s Only Rock’n Roll」「Their Satanic Majesties Request」フィンガー5「個人授業」3枚で50円。ジャケの傷みがひどいからということらしいが、盤は聞けるしフィンガー5に至ってはサイン入りだった。結構な掘り出し物かもしれない。横尾忠則「冒険王」750円。
すっかり暗くなってしまい、拾得へ向かう。どこかで休憩する時間もなさそうで、コーヒーハウスに早めに行って休むのが良さそう。てくてく歩く途中で座卓屋さんを見かけるなど、京都はつくづく奥が深い。
拾得到着。まだお客さんは少ないので、初めて座敷を陣取る。レコードを11枚に画集まで持ってたらそりゃ重い。くたくたなので畳の上がありがたい。
コーヒーとサンドイッチでひと休み。今は奥さんは厨房に立ってはいないようだ。さびしいことだが、年齢を考えるとこうして店を続けてくれていることがまずうれしい。跡継ぎがいないような話も聞いたことがあるけど、閉店はしてほしくないなあ。
今日は双葉双一ワンマン。
いろいろ模索しているのか、今日は歌詞をあちこち替えて歌っていたし、例えば「星」をギターで演ってみたり。ピアノがないならともかく、そこにあるのにギターで演ろうというあたり、双葉さんの考えがあるんだろう。
その手さぐりなところゆえにいつものキレに至らず、不完全燃焼ではあったけど、僕としては特にひどい出来とは思わなかった。出来上がってるはずの曲を壊して作り直してゆく行為は双葉さんらしくてよいとも思う。ただ双葉さんは違った気持ちのようで、「伝説のボロボロライブですかね」とひと言。思い通りにいってないのは確かだったけど、過去をなぞるだけでは満足しない双葉さんの姿を見れてうれしかったから、僕はボロボロなんて思わなかった。それにボロボロといえば数年前にソウルキッチンで、あれはまさにボロボロだったけど。なんにせよ、そのヒリヒリした言葉も含めて双葉さんの双葉さんらしいものが見れたと僕は思う。
双葉さんの述懐が伝わってないお客さんがいたのも双葉さんには気に入らなかったかもしれないが、まあ客の大半は凡人だからね。
不本意な演奏なのにお決まりのアンコールという流れもお気に召さなかっただろうけど、いちおうそこはきちんと演って、でも終演後なかなか降りてこないあたりはやはり双葉さんだなと。それでいいよと僕は思う。双葉さんのそういうとこが好きなんだから。
帰りはフレスコでお寿司を買って帰宅。ボロボロではないけど記憶に残るライブだった。