怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

何がなんでも、という必然性などないのに、買っておいた回数券が余ってるからという理由で出町柳へ。つまらぬことだ。
暑い。
最近としては珍しく短い行列の出町ふたばを横目に古本市へ。そういう幟が立ってるけどまさか正式名称ではないだろう。なんなんだここは。雑多な本が少し割安で出てて、なかなかの穴場に見える。なにより、なぜか購買意欲が湧いてくるのがいい。ブックオフではこうはいかない。場所柄、京大生の出入りもあるのだろうし、近隣に読書家の老人もいそうだからこその棚なのかもしれない。ご機嫌で本を眺め、藤原新也「逍遥游記」700円、ロレンス・ダール「黒い本」200円、吉本隆明「悲劇の解読」300円村上春樹「女のいない男たち」100円など。
エル・カミノをチラ見して次はart space co-jinで「Co-jin Collection-コジコレ- No.4 Triad」。
メディテーションズでは少し悩んだけど、こういう時は勢いだとばかりにSpacemen 3「Dreamweapon」4416円、Ursula K Le Guin & Todd Barton「Music and poetry of the Kesh」1562円。2LPはやりすぎかなと思わないでもない。バカだね。
ほんとレコードが衝撃のお休みで、無駄に4階まで階段を上がってしまった。やれやれ。あとは磔磔パスカルズのチケットを買うだけとなった時点で嫌な予感がし、iPhoneで確認したところソールドアウトになっていた。がっかり。磔磔の早い番号など狙わずに、素直に買っておけばよかった。畜生。といまさら言っても仕方ないので、あとは三条の艸居で李禹煥「Fragments and Ruins」。陶器の破片を再構成したもので、まあ李禹煥らしさの出ている陶芸というべきか彫刻というべきか。
歩き続けたので相当くたびれ、京阪で帰宅。
自転車で雲州堂へ。初めてだ。居酒屋に隣接したライブハウスといったところで、蔵を改造したもののようだ。京都のライブハウスに近いのだろうが、あのゆるさは感じられない。
まず冬支度 with 渡瀬千尋
次が見た目ではフォークデュオのカニコーセン。これが衝撃的によかった。フォークなどという温かなものではなく、既存の曲をカバーではなく解体し再構築するかなりアグレッシブな在り方で、それを執拗に掘り下げている。それだけではなく、オリジナル曲では批評的な目と練られた歌詞が研ぎ澄まされており只者ではない。もちろんCDを買ったが、今まで名前だけ知ってたのに見てなかったのが悔やまれる。
最後に真黒毛ぼっくす。東京からは大槻さんとトロンボーン川松桐子で、大阪メンバーとして渡瀬千尋、水田十夢、中川裕太、北里修、斎藤祢々子、安田支度という構成。東京であれ大阪であれ、大人数であれば真黒毛らしさは出るのでこの大編成はありがたい。演奏も臨時編成とは思えない水準で、ところどころメンバーが大槻さんの意思を感じ取れない部分はあるものの、そもそも大槻さんは常時泥酔してる人なので無理なものは無理。ハチャメチャさも含めて久しぶりの真黒毛だった。あと、大槻さんは諸々メンバーに迷惑かけてるのを自覚自制しないと。大槻さんが好きで今後も真黒毛見たいからこその思いだけど。斎藤さんがうまくいなしていたが、常識的にはだいぶ厳しいです。
帰りは小雨。スーパーに寄って帰宅。