怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

「豊川座敷の雨敷」

ずっと昔録画していた番組「世界のポップミュージック」を見る。15年前だけあって渋谷陽一渡辺満里奈も若いこと若いこと。吉井和哉は僕より年上なので若いとかいう見方はしたことがなかったが、15年前32歳の吉井和哉はいやはや。宮本浩次はあまり変わってないかな。登場するアーティストは今とあまり変わらない・・・と思ってしまったのは僕の頭が止まっているからか。当時若手だったオアシスあたりも今ではデビュー19年になるわけで。番組内で出てくる言葉にも隔世の感があり、「シングルが220万枚の大ヒット」「最近サントラが大ブーム」。ダウンロード販売もCDが売れないも出てこない。吉井和哉が「ヒップホップがよくわからない」と漏らしていたり、いろいろ見どころのある番組でした。15年後にまた見たら面白そうだけど捨てます。
お昼はまたカレーにしようかと思ったら米がなかったので餅をチーズと醤油で食べる。
午後高円寺へ。古本屋などをいくつかのぞき、ラーメン横丁という名の横丁でもなんでもない地下室にあるしゃきKENというタンメン専門店で野菜タンメン。「おめえに食わせるタンメンはねえ」というあのタンメンとは何ぞやと思っていたが、出てきたのはだいたいちゃんぽんでした。これちゃんぽんと言って出されたら疑いなく食べて「東京のちゃんぽんはダメだな」くらい言いそうなくらいちゃんぽん。麺がちょっと違うけど。なんなんだ。まあでもおいしかったです。店員も感じのいい人でした。
とよんちで卵買ってアニマル洋子をのぞいてU.F.O.クラブへ。
最初がUMEZ。ノイジーにアグレッシブにでいいかなと思った途端にボーカルが入りポップになり。それがいいということなんだろうけど、僕としてはあのまま押し切った方がカッコいいような気がする。
次が日比谷カタン。約1年ぶりだけど、めちゃくちゃテクニシャンなのに必要なものだけを自然に簡単に見せているところがすごい。次元が違う。今日もフェイクファーをやってくれて、きちんと笑いどころも入れてくるところとか最高ですね。このくらいになるとジャンルなんて意味ないなと思った。
3番目が宍戸幸司。なんだか疲れてほとんどお休みしてました。
4番目にLSD MARCH。トリだと思ってたので意表を突かれたけど、道下さんのドローンボイスとドラムの合わせが絶妙で、コーラスやアコギの絡みとか、このセンス好きだなあ。美しかった。ドラムは工藤冬里さんですよね?顔あんまり覚えてないんだけど。
トリはまさかの豊川座敷の雨敷。まさか、なんだけど、圧巻の演奏だった。バンドの呼吸がぴったり合ってきたうえにキララさんのギターが閃光のように入ってくるし、曲はもちろん座敷さんのテイストだし、最初から最後までよかった。ラストはエフェクターがおかしくなって急遽曲を変えたようだけど、それすらもカッコよかった。これほどの圧倒感はなかなかない。バンドとして最高の状態だと思うので、このまますぐスタジオでレコーディングに突入してもらいたい。期待はしてたけど、それを上回ってくれて、多分やってる本人も自信満々だったと思う。
気になるといえば座敷さんのボーカルが走りがちに聞こえるところだけど、あれはわざとだろうか。
エフェクターをいじってる座敷さんに挨拶もせず帰宅。物販の客を逃してなければいいけど。
いい夜だった。